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サハラ戦車隊のkirioのレビュー・感想・評価

サハラ戦車隊(1943年製作の映画)
3.7
ちょくちょく話を聞くので、どれどれと
戦時中の映画なのもあって、戦死者への追悼と枢軸国への徹底抗戦が強いメッセージ
それにしてもドラマが普通に面白いのがさすがアメリカ映画

STORY
第二次世界大戦中期の北アフリカ戦線
熱砂のなか、ロンメルが指揮するドイツ軍団の圧制に苦しむ連合国兵士たち
次々と撤退する中、M3中戦車「ルル・ベル」号と、戦車を愛してやまない車長ジョー・ガン軍曹の部隊は本隊から逸れてしまう。
井戸を求める砂漠の旅はやがて、清く正しい英軍大尉、気骨ある自由仏軍伍長、お人好しな伊軍捕虜、反抗的な独軍パイロットを道連れに。
 ついに井戸を見つけた部隊だったが、同じく井戸の奪取わ心見る独軍機甲部隊との徹底抗戦を決意。
遠方の最前線エルアランメインを希望に、ガン軍曹と仲間たちは、万に一つの奇跡に賭けて戦うのだった…。

主に戦車で砂漠を渡り歩く前半、井戸を発見して籠城戦を続ける後半に大きく分かれる
敵味方、多種多様な人種が入り混じる混成部隊のようになっていく道中は普通に面白い
一方、後半の陣地取りの籠城戦では、気骨ある兵士たちの熱い戦いにフィーチャー

また捕虜となるイタリア兵士ジュゼッペの純真なキャラクターは、映画の核ともなるコミカルと強い忠誠心を伺わせる
短いながらも名演説のおかげか、演者はアカデミー賞を獲得したそう


戦意高揚というより、追悼、連帯感につながる戦中映画ではあるが、純粋に娯楽ドラマとして、申し分ない魅力だ
やはり戦争に勝つ国は、一味違う
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