真世紀

サハラ戦車隊の真世紀のレビュー・感想・評価

サハラ戦車隊(1943年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦の北アフリカ戦線。1942年6月、敵の包囲下で部隊が総退却。はぐれた一台の米軍M3戦車を描く(よってこの邦題「サハラ戦車隊」、間違ってはいないが、戦車がぞろぞろという作品じゃないんです)。

ルルベル号と戦車を名付けて愛するハンフリー・ボガート演じるガン軍曹の指揮下、水を求め、かつ部隊と合流すべく移動していく中で英軍医療部隊の兵士達、スーダン兵とイタリア軍捕虜、さらには撃墜したドイツ航空兵も捕虜に。一台の戦車にこれだけの各国兵士が呉越同舟というあたりおもしろい。

水を求めて訪れた遺蹟の廃墟だが、そこにやはり水を求める敵ドイツ軍部隊が押し寄せる。寄せ集めの9人対500人の攻防!

製作は1943年と思いっきり戦時下。そのあたりを加味するとイタリア兵捕虜がドイツ軍捕虜に対し、ヒトラー批判をするくだりなども興味深い。同じ敵国だが、描かれ方にしても明らかに温度差が存在する。

500円DVDで観る。
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