すずす

荒野の女たちのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

荒野の女たち(1965年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

マッチョマンの代表みたいに思われているジョン・フォードの遺作は女性映画だったとして、再注目されている『7Women』。

アン・バンクロフトが最高にカッコ良すぎるヒロインを演じています。

以下は物語。

1935年、中国のモンゴル付近、アメリカの宣教師たちが医者を待っている。布教の為に辺境に身を置く、女性たち。ただ一人の男チャールズが女性を孕ませ、医者を待っているのだ。
到着した医者は男勝りのカートライト(アン・バンクロフト)は、代表のマーガレットの相性が悪いが、若いエマはカートライトを慕った。
英国からの宣教師たちが逃げ込んでくる。馬賊のカーンが町を武力で占拠したのだ。代表マーガレットは神はアメリカ人をお守りくださると信じている。しけし、英国宣教師と共に匿われた中国人にコレラが蔓延。エマも倒れ、領内は騒然とするが、カートライトは落ち着いた対応した。
しかし、周囲で爆発炎上が起こり、チャールズが偵察にいくと、カーンの一群が居留区に侵入。神も仏もなく、中国人は惨殺され、7人の女性は軟禁される。
産気づいたフロリーを救う為、カートライトはボスのカーンに身を捧げる。カーンに気に入られたカートライトは、7人の解放を勝ち取り、カーンと自分の酒器に毒を盛るのだった------

監督70歳。残念ながら、アクションに冴えはありません。アイリッシュなら拳闘だったのに、サバ折りだもんな!
と云うか、宣教師を槍玉にした逆説教の嵐で、フォードらしからぬ会話劇に成り下がっているのが残念です。

冒頭の意味のない馬の疾走以降、塀で囲われた狭い居留区からカメラが出ず、ケレン味溢れるアクションが無いのです。
興味深いのはネイティブ・アメリカンの男優ウッディ・ストロードが演じるモンゴル人。ボス役はウクライナ系のプロレスラーなのだそうです。キラーカーンにクリそつですよね。
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