Maririri

TOKYO!のMariririのレビュー・感想・評価

TOKYO!(2008年製作の映画)
3.7
ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノが東京を舞台にして制作した作品をオムニバス形式で観る。

『インテリアデザイン』
(ミシェル・ゴンドリー監督作品)
今までミシェル・ゴンドリーを食わず嫌いしていて1本も観たことなかったのですが…、有名なあれこれがこの作品と同じようなテイストで「それこそがミシェル・ゴンドリーなのだよ」というならばすぐ観ます。ってくらい好き。全く違うよ…って感じならば闇が深くていらっしゃるゴンドリーパイセン。

『メルド』
(レオス・カラックス監督作品)
あんなはっきりと「糞」という漢字を見せられたのは電気グルーヴ以来でした。(メルドがフランス語で糞)『ホーリー・モーターズ』のオスカーってこっから来てたんだ!札束と髪の毛を口いっぱい頬張って食べる下水道在住のサイコキラー。気持ち悪いのに愛らしいのはなぜだ?カラックスの推しキャラなんじゃん(笑)人殺しなんだけどなぜだか笑っちゃう、もう半ば虜。

『シェイキング東京』
(ポン・ジュノ監督作品)
時代の課題はこの頃は引きこもりだったのか?前述の2人がクレイジーすぎてか、ちょっと物足りなかったかな。(個人的には竹中直人の諄い芝居はいらなかったような…)でもでもしっかり『パラサイト』スポみたいのがあって勝手に盛り上がりました。(この時間軸だと完全に私のこじつけだけど、ピザの箱とか高低差のあるとこに住む主人公とか)

日本人キャストで展開された作品を観て思ったのは、邦画があんまり面白くないのはオリジナルストーリーの脚本を監督できないってのと、しても商業ベースに乗らないことだな。
これに尽きる。
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