アート系監督がシャレオツに東京を撮るオムニバスだと思ってたら、ぜんぜん違くて、かなり破茶滅茶やってる怪作だった。
ミシェル・ゴンドリーの一篇は夢追い人な彼氏に振り回される自己主張のない彼女を描いた風刺劇。終盤のシュールさ!
しかしさらに、次のレオス・カラックスの一篇がぶっ飛び過ぎてる! 邦題にしたら「糞」だからね…(笑) かなり濃厚なクセのある『ゴジラ』オマージュ。
最後のポン・ジュノの一篇も、香川照之の気味の悪さも光って異質な感じなんだけど、さすがにカラックスが直前でやりすぎちゃったかな…。
異彩を放つ監督3人に「東京」をイメージして勝手気ままに撮らせると、ここまで想像を越えてくるのか!ということに、素直に感心しちゃう三篇でした。