いめーじ

グリーン・ランタンのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだこの、カースト上位者主体で作られた文化祭の劇みたいな脚本(偏見)は…。

過去の父親が死の香りを漂わせすぎていたので、墜落した時には「やっぱりなあ!」って気持ちになったし、ハルが墜落しかけた時のフラッシュバックも長すぎだろと、序盤から不安しか感じなかった。

ビジュアルもキャラクター性にも憧れる要素が皆無の致命的なヒーロー。でも何でもかんでもグリーンカラーなのは綺麗で好き。恐怖を感じる弱さを受け入れる勇気こそ強いんだ〜的なテーマも悪くはない。
でもやっぱり好きになれないのよ。
コミカルなキャラかと思えば戦闘中にまったく喋らないし、独特な能力の使い方もこちらの想像を越えないレベル。
グリーンランタンズの能力に大差があるとは思えないので、ボスに勝ってもハルの凄みが大して分からない。

主人公とヒロインを映すことに必死でサブキャラに存在理由も愛着も感じない。グリーンランタン達との関係は友とまではいかないし、師弟とも呼べないペラペラな繋がりしか築けてなくて、後継者がどうとかいう話もウザイだけ。

ヘクターの扱いには心が無い。
ヒーローと悪役の形で邂逅してもハルが無言だったのでドラマが皆無。せっかく幼馴染設定があるんだから回想とか入れろよ…。見た目も醜さに振りすぎ。
「ヘクターは操られている」なんて言ってたけれど、彼が本心から腐ってしまったように描いて、死に際にはハル達が見限ったような冷たい反応…。最後には失ったものなど無いかのような清々しいイチャイチャ。
モテ男とナードの構図で捉えたら酷いくらいにしっくりくるな。ハルの魅力が際立つ対比になっていないし、むしろ印象が悪くなる。

叶わなかった続編への繋ぎも全然おもしろくなさそう。

笑いのネタにもならない駄作。