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グリーン・ランタンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)
3.2
当時もの凄い不評だったけど、そこまで悪いとも思わなかったんだよな。良くも悪くも、可も無く不可も無い作品だ。いわば“普通のアメコミ映画”だ。でも今作の影響は、後のDCの迷走のきっかけとも言えるんだよな。

宇宙の守護集団グリーンランタンの一人が恐怖の化身パララックスを追って地球へ。
地球ではテストパイロットのハルジョーダンがテスト中に暴走。ヒロインであるヒコーキメーカーの令嬢キャロルにも愛想尽かされる。

そんなハルだがグリーンランタンの力に呼ばれ、死傷したランタン戦士の指輪を受け継ぐことになる。グリーンランタンに選ばれ力を得るハル。

この展開は、まぁウルトラマンなんだよね。ただハヤタがウルトラマンに選ばれたのは理由があるが、ハルがグリーンランタンに選ばれた理由がイマイチはっきりしない。このモヤモヤが今作を支配する不透明感に繋がる。

ハルはグリーンランタンの世界に呼ばれるが、ココでも落ちこぼれちゃう。
一方、ハルとキャロルの旧友だった科学者ヘクターは死んだグリーンランタンの解剖を依頼される。この依頼したのがスーサイドスクワッドのアマンダウォーラーだ。
ここも若干不満。ライアンレイノルズがイケメン過ぎてそもそも落ちこぼれ感が無い。ヘクターがハルたちと昔から知り合いだった設定だが、この辺の掘り下げも浅い。

ヘクターは解剖手術中にパララックスに汚染され、超能力を得て怪物化。
ヘンリーの暴走をとめつつ、地球に侵攻してきたパララックスを追い返す戦いが描かれる。

確かにアラの多い作品だとは思うが、それでも序盤の飛行機のテストバトルと、ラストバトルが戦い方が共通しているなど、面白い所も多い。

今作が不評で、ライアンレイノルズはデッドプールで今作をネタにするくらいに黒歴史となってしまった。
グリーンランタン上司のシネストロがイエローリングを付けヴィラン化しそうなエンドロールの映像があり、続編の構想もあったろう。アマンダも出していたことだし、DCも本来ならバットマンやスーパーマンとのリンクを構想していたに違いない。
個人的には1作目が不評でも無理して続編を作るべきだったと思う。そうすれば今のマーベルに遅れをとってるDCの不振も違ってたんじゃ無いかと思う。

あと胸のマークがどうしても「豆」って見てしまう。
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