このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
2011年のヒーロー映画。
監督は「007/カジノロワイヤル」のマーティン・キャンベル。
あらすじ
恐怖の化身パララックスの攻撃を受けた宇宙警察機構「グリーン・ランタン」の戦士アビン・サー(テムエラ・モリソン「ブライトン ミラクル」)は自らの代わりとなる戦士を見つけるため、地球に不時着する。そこでアビン・サーから力の動力源である指輪を託されたテストパイロットを務めるハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ「名探偵ピカチュウ」)はヒーローに変身する力を与えられる。
Netflixにて。
ヒーロー映画はあらかた観ているんだけど、まだ観ていなかったので本作をチョイス。
DCといえばバットマンやスーパーマンなんかがいて、昨今続々映画化され、ユニバース化されているわけだが、本作のヒーロー、グリーン・ランタンもその1人。この度、リブートとして映画化も決定されたわけだが、本作はそれとは別の単独の映画化作品…なわけだけど、いやーこれは、はっきり言ってつまんねー!!
主演のレイノルズはキャリア復活作である「デッドプール」でもネタにしてたけど、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」)の評判の悪いデップーの実写化ときて、今作の主演という2アウト状態からよくぞここまでこれたなーと改めて感心するくらい今作の出来は酷かった…。
冒頭のナレーションの重々しいテンションのナレーションのノリからもうなんか既にとっつきにくいが今作まずはCGが古臭い!
宇宙を舞台にした物語でもあるため、宇宙人がたくさん登場するんだけど、90年代ですか?ってくらい荒いCGで近年のCGの凄さに慣れちゃってる身からするとこれまた辛い。
あと、話運びも間延びしてるというか、主人公のハルもなんかグダグダでギャグもつまんねーし、いやぁ114分がすんごい長く感じたよ。
あと、せっかくレイノルズをはじめ、ブレイク・ライブリー(「シンプル・フェイバー」)やマーク・ストロング(「シャザム!」)、 ピーター・サーズガード(「ジャッキー ファストレディ 最後の使命」)、アンジェラ・バセット(「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」)、ティム・ロビンス(「ロープ/戦場の生命線」)、あと、どっかで見たことあるなぁと思ったら、「マイティ・ソー バトルロイヤル」)の監督で近年メキメキと頭角を現しているタイカ・ワイティティといった豪華な面々が出てるのに、キャラクターに個性というか記憶に残るキャラがまるでいねぇってのは問題だと思うよ。
せっかくのレイノルズの個性も今作ではことごとく失われている。
いやぁ、監督が「007」シリーズでは個人的に一番好きな「カジノロワイヤル」の監督なのに…どうしちゃったんですか?このつまらなさは。
ただ、唯一、終盤のパララックスとの市街地を舞台にした戦闘シーンだけはグリーン・ランタンの能力でもある「意志の力」を使ったバトルが効果的に使われていて、ここだけはちょっぴり良かったけど、うーん、それでもここまで応用が効きそうなチート能力を生かし切れていないとも言えるわけで、やっぱつまんないよ!
まぁ、あとは辛うじて、レイノルズとライヴリーが実際の夫婦になるきっかけになったと考えれば本作は作られる意義はあった…のかもしれない。いや、ないか!