jonajona

猫のjonajonaのレビュー・感想・評価

(1969年製作の映画)
4.0
タイトルなし作品なので
別タイトルに記録。

Netflixドキュメンタリードラマ
『猫いじめに断固NO!』

これはタイトルのダサさで損をしてる…
don't fuck the cat の方がいい。
Netflixのドキュメンタリーはクオリティが高いけど中でもかなり良作かと。胸糞要素が強すぎて人におすすめはできない。特に猫好きな人辛いと思う…

猫を虐待殺害する動画をネット上にアップし続ける謎の人物。怒りを感じたネットユーザー達の中から自警団的特定班が立ち上がり犯人特定に動き出す。
しかし活動の暴走、熱意の差による意識の低下が思わぬ波紋を呼んでしまう。狡猾で残忍な犯人像が浮かび上がる中でメンバーは執拗に犯人特定を目指すが…果たして、というお話。

ついに見つけた犯人像があまりにも不気味すぎて人間の心の闇を見た。他人より自分自分の虚栄心とナルチシズムがめっちゃキモい。『キャッチミーイフユーキャン』等の万能感溢れるヒールスターに自分を重ねてネット上で猫を惨殺するその神経を疑うセンスのなさ。吐き気するレベル。
『氷の微笑』大好きだからこんなやつも同じものが好きだと思うとマジでクソ。何がここまでこいつを拗れさせたのか…?
日本でも通り魔殺人が増えてる現状を鑑みると全く他人事じゃない。誰かに見てほしい、という心理は誰もが持ち合わせてるけど見出し方を間違えるとえらい事になる。

追いかける側もよく考えるとちょっとまともじゃない奴らばかりでヒリヒリする。
特定班の捜査能力が以上に高いくて面白い。けどこの人らも(作中描かれてはないけど)普段は極端な政治思想にどっぷり浸かってて、『ディープステートがうんたらかんたら!』とか言ってても全く不思議ではないヤバさがある。

SNSを含むネット社会が抱える狂人を持て囃してしまう体質みたいなものを結構際立たせてくるので考えさせられる。
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