映画大好きザウルスくん

野獣捜査線の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

野獣捜査線(1985年製作の映画)
3.4
一匹狼の刑事、チャック・ノリスはシカゴの二大麻薬組織を相手に1人で立ち向かうことになる…!メインストーリーと並行して同僚刑事の誤射による少年殺害事件とその隠蔽に関するエピソードが語られるため、作品全体に「死」の重さが終始漂い続け、結果的にチャック主演作とは思えないくらい緊張感のあるハードボイルドなポリスアクション映画に仕上がっていました🙌

チャックのスター性の無い顔付きや筋肉モリモリじゃない身体つきがシカゴの刑事という役柄にバッチリハマっていて、尚且つ繰り出す空手仕込みの格闘アクションもヴァンダムの様な派手さやセガールのような手際の良さがないため妙に無骨でリアルに見えて、その中でも要所要所でタダ者では無いスカッとしたハイキックや回し蹴りが入るのがとても気持ち良く、チャックの放つ独特なリアリズムを見事に落とし込んだ素晴らしいバランスだったと思います。チャック自身がお気に入りの1作としてこの作品を挙げるのも納得です👏

しかし!敵のアジトに乗り込むラストバトルでは待ちに待った無双チャックを堪能することもできて、話の流れ的にてっきりバディになった若手刑事と2人で乗り込むのかと思いきやシュワの『ゴリラ』並の戦闘準備シーンを見せた後に1人で突撃!多勢に無勢な状況な上に相手がバリバリ機関銃をブッ放している中で、ショットガンとリボルバーを使って確実に相手の頭数を減らしていくチャックは渋くてとてもカッコ良かったです(遠隔操作型ミニ戦車のような最先端のチート兵器を併用しているのはナイショ…)✨

チャック映画の中でもバカアクション要素が1番少ない作品なので拍子抜けする方もいるかもしれませんが、作品単体の完成度としては間違いなくチャック映画トップクラスなので、1番幅広くオススメしやすい1本です🥳