ヒラリー

カオス・シチリア物語のヒラリーのレビュー・感想・評価

カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)
4.0
2本に分かれてるVHS作品初めて借りた!
1.もう一人の息子
アメリカに行って14年、手紙すら寄越さぬ息子を嘆き悲しむ母親に対して気が狂っているという人々
一番まともそうな人に手紙を託そうとするが今まで代筆を頼んでいた娘はちゃんと書いておらず、手紙も渡っていなかったという衝撃の事実。
忘れられてなかったハッピー(ハッピーなの?)

2.月の病
大して素性を知らぬまま結婚した夫婦
20日程過ぎた満月の夜、夫の豹変した姿にビビり散らす妻
この一件で夫の体質は知れ渡り、こんな事言ったら結婚出来んし~すまんかったという夫…おいおい。
知り合いの男とおばさんを連れ3人態勢で夜を乗り切るつもりが前々から妻に想いを寄せていた男とデキて…
服脱ぐのが早い!!!ちゃんとチェックせんかい!!!!!
悲運だなぁ…。

3.甕
収穫した作物を入れる為に作らせた大きな甕
広場に置いておくも、朝来たら真っ二つに割れていた。
甕の修理が出来る男は一人しかいないと呼び出された男は要望通りに直すも甕に閉じ込められる事に。アホ~~~
お前が入っていたら甕が使えないふざけるなという農場主vs甕を割って俺を助けろという職人
どっちもどっちやけど…人命は大事よ。
壊して助けてもう1回直せば良かったのに(甕はバキバキになるが)

4.レクイエム
領地を持つ男爵vs墓地建設容認を求める農民
墓地を作れば農民達が我が物顔で居座り、侵略される事から断固反対/憲兵たちを差し向けるも農民達は更なる手段を打ち出して…
どちらの言い分も理解出来るけどやったもん勝ち感。

エピローグ 母との対話
久方ぶりの故郷
町への馬車を出してくれた親切な男、名前は思い出せない。
今までの話の総集編とばかりに色々小ネタがあった事に後から気付いた。
最愛の母が住んでいた家で付き纏う影
母の記憶の追体験、青い海と軽石の白い砂浜
坂を上がり、海へと一気に駆けるシーンの美しさたるや。

残ってる人は忘れないし、出て行った人は忘れちゃうのよね…私もそういう経験ある。
なんだかおセンチになってしまった。
夏の終りに見ると最高過ぎて泣いてたと思う。
ヒラリー

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