バート・ランカスターがテリー・サヴァラスに奪われた毛皮を取り返すのが本筋だけど、実際は白人とネイティブ・アメリカンの奴隷でありながら賢い立ち回りを見せるオシー・デイヴィスの映画。ラストはランカスターとデイヴィスが泥水のなかでもみくちゃになり、泥に塗れて白黒関係なくなった二人の顔からの和解。おそらくランカスター主導の作品で、このあとの『泳ぐひと』もそうだが、攻めた「映画」をあえて選択するランカスターの目の良さ(シドニー・ポラックと組んでいるのも慧眼)。ビデオ裏側の解説文には「『愛と哀しみの果て』のシドニー・ポラック監督の出世作」と適当に書かれている。