LEONkei

不時着のLEONkeiのレビュー・感想・評価

不時着(1964年製作の映画)
2.2
ほんの些細なことで大失態を起こしてしまうのは、人間ならば誰しも有る。


夜更かしが祟り朝寝坊して朝一の打ち合わせに大遅刻したり、本を風呂に持ち込み湯船に浸かって読んでいたら湯に沈めたり、絹ごし豆腐を木綿豆腐と間違えたり、カップを掴みそこねコーヒーをキーボードに溢しビシャビシャにしたり…。

同じ失敗も命に関わるようなものでなければ、大抵取り返しがつくので悲観する事はない。

しかし些細な失敗と予期せぬ事情が重なると、とんでもない大惨事を起こすことも有る。


乗員乗客54名を乗せた小型旅客機が墜落事故を起こし、客室乗務員1名の生存以外は全員死亡。

墜落事故原因を調査する男の物語。

硬派で渋い〝グレン・フォード〟の地道な調査に派手さはないが、秘めたる情を抑え冷静沈着に行動する。

幾つもの事実を積み重ね真実を紐解く、解明すべき事故には必ず因果関係が有る。


些細なことも人命に関わっては、最早些細なこととは言えない..★,
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