tak

愛と死の間でのtakのレビュー・感想・評価

愛と死の間で(1991年製作の映画)
3.9
「ヘンリー5世」が評価されたケネス・ブラナーが次に挑んだのはスリラー要素たっぷりのミステリー/サスペンスだった。後にアガサ・クリスティの映画化に挑むブラナーだが、この当時はまだシェイクスピア俳優として紹介されることが多かっただけに、「愛と死の間で」はかなりの異色作だった。

記憶喪失の女性に催眠術を施したら、彼女は過去の殺人事件について告白を始めた。しかしそれは遥か昔、音楽家が妻を殺したとされる事件だった。ブラナー演ずる私立探偵が過去を探るうちに、彼女だけでなく周囲の人々までもが前世の事件に関係していることに気づく。

リーインカーネーション(輪廻転生)がサスペンス要素になったり、ロビン・ウィリアムズやアンディ・ガルシア、ハンナ・シグラなどをスターを脇に配したのも面白い。観終わったら先端恐怖症になりそうな刃物の強烈なイメージ。当時の僕はヒッチコック大好きでサスペンス映画を好んで観ていた頃だったからお気に入りだった。
tak

tak