ヴレア

女囚さそり 701号怨み節のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

女囚さそり 701号怨み節(1973年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

今回はさそり姐さんのロマンスが描かれる。
田村正和演じる警察に恨みを持つ男がさそりを匿い、やがて警察に追われ、2人で逃避行するのだった。
田村正和が完全に古畑任三郎のイメージだったので、警官相手にライフルをぶっ放しまくったり、レモンをかじったりしてるのがなんか新鮮だった。
警察がとにかく悪く描かれていて、取り調べで拷問は当たり前だし、女の囚人に暴行したりするし、とにかく酷いものだった。
本来なら殺人犯であり悪の筈のさそりだが、それよりも警察を悪役に仕立て上げる事でさそりを正当化させる狙いがあるのだろうか。
さそりを執念深く追う細川俊之との対決が見所だが、これを観た殆どの人が何が起こったか理解不能なのではないか?
首吊りロープにくくられて絶対絶命のさそり→銃を持って完全に有利なはずの細川俊之が、次の瞬間、何故か首吊り状態に!一体何が起こったというのか?超スピードだとかそんなもんじゃない、何か恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

そして、最後にいつもの黒衣で登場したさそり姐さんがやってくれましたね。
さそりにメロドラマや安っぽいロマンスなんかいらないんだと自ら破壊していくスタイル。目が覚めるような格好良さで決めてくれたので満足でしたよ。
ヴレア

ヴレア