昼行灯

女囚さそり 701号怨み節の昼行灯のレビュー・感想・評価

女囚さそり 701号怨み節(1973年製作の映画)
3.7
おお、悪女だ。だがやっぱり復讐に動機づけられないと女性が男性を懲らしめることが出来ないのはなんなのか…お岩もお竜もさそりも男に対する復讐なんだよなあ🥹一旦弱い存在であったことをほのめかさないと、強い女を描けないのなんなのかなあ😇

あと、レイプの理屈もかなり歪んでる。まずレイプして、そのあとバレたくなかったら言うことを聞けっていうの畜生すぎて😇女性側がレイプバレたくないのは自分が汚されたという証拠になるから(もしくは自分から誘ったと思われるから?)で、男性がレイプバレても大丈夫なのは、レイプが自分が支配できる人間だという勲章になるからということか、、このくだりは要るの?って感じもあったが、70年代東映らしいのは確か。さそりが強いから女性を劣った存在として描くためにこういうシーンが必要なんだろう。崇拝の対象としてのさそりと、劣った存在としてのその他の女性で、マルヴィが定式化した通りの去勢回避がなされている、、あと妊婦が死んだのも要る?って感じではあった

映像的には、青と赤の照明が効いてた。特に刑事が死ぬところの夕暮れの空の青と太陽の赤。これまで冷徹さを表していたであろう青が敗北の青に変わったのは面白かった。あと、死刑台と言い、舞台上と言い、さそりは結構高いところにいるな。収容されてる時は大抵寝そべってるから、その対比なんだろうか。
ストーリー的には、第3作の続きらしく、第1作から順番に見るべきだと言うことがわかった😇第4作ではあまり大したことが起こってなくて、物語というよりもむしろオープニングとエンディングの恨み節を引き立てるためのミュージックビデオだなと思った
昼行灯

昼行灯