このレビューはネタバレを含みます
ウェズリー・スナイプス演じるニール・ショーという元スパイのバトル・アクション映画。
★本作はスナイプス実刑判決後初の公開作品らしく日本版パンフレットにもそうデカデカ書かれてたのを他の人のレビューで見て「挑戦的だなぁ」って思った。
★ちなみに、彼は何で捕まったんだっけ……ああ、脱税だった。暴行とかドラッグとかじゃなかった。
★「アート・オブ・ウォー」は、「(孫子の)兵法」のことだけど本作はさほど兵法と関係なく、また「ブレイド」みたいに俺様カッコイイ愉快痛快アクションかと思いその観点で行くとイマイチ。
★前作で死を偽装、行方をくらました後、映画の格闘インストラクターとして生計を立てるニールは、議員に立候補する映画俳優ジョン、「恩師の娘」メリナとの関係を軸に、さまざまな疑惑を追う正義の議員を守ろうと軍事産業と戦うのだが、結果的に皆殺され、その上メリナが恩師の娘というのは嘘(恩師は彼女の手で暗殺)、ジョンはニールを利用して邪魔な議員を消しただけだと語る。それを聞いたニールはドライにメリナを殺し、ジョンに罪をなすりつけ終劇。
★こう、クールでビターな後味のノワール劇にするんなら最後に全部悪玉がネタばらしする前に何かやりようがあったのではない?
★アクションは最近はやりのチャキチャキしたクラヴ・マガ系+スナイプスの長い足の技で、そこそこ爽快。