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山鳩のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

山鳩(1957年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

岡田茉莉子のこの可愛さを無形文化遺産に申請したいんですけど、市役所に行けば良いのでしょうか?

「ただいま零匹」で岡田茉莉子を見かけた時は「結構、あごがしゃくれてる…?」と失礼なこと思ったけど、本作では、ラブリー朴訥もんぺルック&プリティ方言の強烈コンボで、自分の心臓をぶち抜き、骨抜きにした。岡田茉莉子が印刷されたコンタクトレンズが発売されたら、欲しいものリストに入れる。

映画のストーリー自体のんびりした感じでグッド。映画の舞台は、1日往復6本しかダイヤの無い山の駅。もう東京の電車もそうしよう。明日から各路線1日6本。

その山の駅の駅長が森繁。てっきりスケベ駅長なんだろなとばかり思っていたら、紳士森繁のパターンであった。
岡田茉莉子の入浴を覗いたじゃないかって?紳士じゃないって?
バカ野郎!大半の成人男性は初日に岡田茉莉子を家に泊めた夜の時点で襲い掛かってるっつーの(しかも岡田本人が「(泊めてくれたお礼に)私の身体好きにしていいよ…」って!鼻血出た!)!ドラム缶風呂覗くとか誤差!
しかし、岡田茉莉子が覗きに気付き「こんのスケベェ!」と怒鳴った時の声が結構ドスが利いていて、あ…となった。

中盤以降は森繁駅長とビューティー岡田が30歳差結婚をするという、「また、おっさんの現実逃避ファンタジー映画か」と思わずにいられない展開。
まぁ、映画だしね。くたびれたサラリーマンの癒しですわ。今日も新文芸坐で自分を含めみんなくたびれていたし。

序盤に頻繁に登場する単語で「狢(むじな)」がある。「まぁた、むじなのいたずらだぁ!」みたいな感じでみんな"むじな"を連発する。ちょ待てよ!(キムタク)と思い、家で調べたら、むじなはアナグマのことらしい。…。アナグマって何?
Google画像検索した結果、アナグマっぽい見た目の動物だった。
むなじあなのおじな。いや、おなじあなのむじな!

タイトルの「山鳩」も何だったのか。
でも、気持ちがほっこりする映画だった。

市役所に行って、冒頭の申請うんたらかんたらを窓口で申し上げたところ、「さぁ…」と首をかしげられた。
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