いろは

デビルのいろはのネタバレレビュー・内容・結末

デビル(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

北アイルランド問題を背景にした社会派サスペンス映画。

派手なアクションがあるわけでも、北アイルランド問題に深く焦点を当てているわけでもない。北アイルランド問題についてというよりも、復讐や正義、暴力による問題の解決について投げかけられている気がする。
すれ違うふたつの運命を見ていると、どうしようもなく愛しいなあと思う。ブラッドピッドの演技も、ハリソンフォードの演技もすごく好き。

「アメリカじゃない。アイルランドのコトなんだ」というセリフ(うろおぼえ)が何度か繰り返されるのだけれど、重ならない運命を表すような象徴的なセリフだなあと感じた。
場面場面で散らされるアイルランドの音楽が美しくてなんだか悲しくなる。

個人的に、船で始まり船で終わるのがぐっときた。
好きな映画の1つになった。しかしアイルランド問題について映画でがっつり見るのなら、「マイケル・コリンズ」だろうか…借りてみたい。