メイザ

トランスフォーマーのメイザのネタバレレビュー・内容・結末

トランスフォーマー(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

見る見るうちにクルマからロボットにチキチキ変貌して、スクリーン狭しと暴れまくる様子にコドモのころに感じた高揚感を新たにします。スゲー!!!

が、「ロボット」ひいては「機械」と言う存在についての捉え方に「文化の差」って如実に現れるんだなぁ~。と思った次第。

合体ロボ本家本元の日本では、人格を付与された変身ロボっていないよね。日本においてはロボはロボな訳で、人格は搭乗者が代弁するわけです。ところが「トランスフォーマー」は異星人と言う設定ですから、すでに「人格」がある。しゃべるし、感情もあらわにする。

でもそこに、今まで慣れ親しんだロボ観が覆されると言うか、子供のころに感じなかった、スゴイ違和感を感じるわけです。

コレって、何の差なんだろう・・・。

日本において、ロボは人格を与えられた瞬間、それはヒューマノロイド(=擬似人間)として扱われるため、「変身合体しないモノ」とする暗黙の了解があるんではないだろうか。たとえば「鉄腕アトム」のように。「ドラえもん」のように。

これって、宗教観に縁るものなのではないだろうか。

アシモフのロボット三原則に表されるように、絶えずロボットと人間との関係性を「創造者:人間=開発者:ロボット」という図式に置き換え、「倫理」と言う枠組みの中で捉えなおそうとしてきた西洋文化と、ロボットをあくまでモノという範疇のままで「工芸品」の域まで高めてきた(MN@FFSのカッコよさよ!!)日本文化との差なんではないかと。

・・・なんて、ちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、そういう視点で見ると邦画洋画の世界観ってホントに違うなぁと、改めて感じるわけです。
2008年09月02日 01:07
メイザ

メイザ