――この金色は誰が作ったの?
太陽よ――
優しい光を柔らかに反射するフランスの港街の風景。そこに何者でもない無垢な少年がやって来た。街の大人たちと気まぐれに関わりながらただその日を暮らす主人公。ある出来事をきっかけに人々は少年が自分たちの精神的支柱となっていたことを知る......
素性や舞台背景など多くは語られない詩的映画だが、それが難解さに向かわないところがいい。クロースアップは輝きを帯びた世界の見え方がどんなものかを思い出させてくれる。大事なものをしまっていた埃を被った箱をそっと開けて見せてくれる、そんな映画。
初見の監督だったけど他も漁りたくなったな〜〜