トニー・ガトリフ監督作品。
原作は後にノーベル文学賞を受賞するル・クレジオの短編集『海を見たことがなかった少年』より。
これも素晴らしい。
純真さと切なさ、そして何より温かみを感じさせる作品です。
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ちょうどル・クレジオの同名小説「海を見たことがなかった少年」を読んでいた時に見たチラシがイメージ通りだったので、映画を観に行った。
地中海の空も海も緑も水滴もとても綺麗で、登場人物が皆心優しいマイノ…
再見。ル・クレジオの原作は未読。サバルタンとしての「移民」への視線があるのは確かとして、主人公モンドを文明が失った「純朴」や「無辜」の象徴として捉えてしまうこと、『星の王子様』を連想してしまうのは、…
>>続きを読む宝石の原石、或いは源流の初めの一滴…の様な(殆ど)無声劇。
ハリウッド的な感動を求めるなら観ない方が良いと思う。
解説的ではナイ展開の"絵本"や、一枚の絵画からアレコレ想像するのが好きな輩ならば、…
このレビューはネタバレを含みます
ラストに野良犬の死骸。
子どもが街を彷徨い、道端で寝ていても気にしない。話しかけられるばかりの会話に違和感を持ちつつ見ていたが、モンドは野良犬だったんだね。
「僕を養子にしてくれない?」=「僕を飼っ…
・・・彼は 気に入った大人に聞く
「僕を 養子にしてくれる?」
大人は皆 一様にいぶかしむ
年はいくつ? 家はどこ?
・・・そんな問いよりも先に 彼は姿を消してる
彼の友達は皆 彼の笑顔に笑みを返…