すごいものを見てしまった…これは文句なしの傑作。安部公房元々好きだけど、ここまで世界観そのままに映画にしてくれたってだけで感動。
寓話的な気味悪さが頂点に達するのがあのセックスをめぐっての攻防戦と謎…
オープニングから先進的でおしゃれ。
砂を前にしたときのどうしようもなさ、そこからくる怒りや諦めがリアルに伝わってきた。だからこそ、そんなどうしようもできないものに固執する女の異常さが浮き彫りになって…
「だって、砂がなきゃ誰もあたしのこと構っちゃくれないんだから…。そうでしょ?お客さんだって……」
【感想】
同監督・脚本タッグの《他人の顔》が良かったから、軽い気持ちで鑑賞。
後悔した。本当に恐ろ…
記録
俺が敬愛する安部公房が原作、脚本にも携わっている。監督に勅使河原宏、デザインに粟津潔、音楽に武満徹、という天才たちが集まる。無論、狂っているし、異常な程に素晴らしい。
俺が読んだ『砂の女』…
砂丘の村へ昆虫採集をしに向かった男が、女が一人暮らす砂穴の中の家へと軟禁される物語。
安部公房の小説の映画化作品ですが、個人的には原作のイメージ通りの完璧な映像化でした。原作の冒頭には「罰がなければ…