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砂の女のmoneのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
3.7
脚本を阿部公房自らが手掛けているとのことで、なるほどあの名著を映像化するとこうなるのか、という筆者の頭の中にあるイデア的映像イメージを覗く気持ちで鑑賞した。

武満の音楽が光っていたことはさることながら、
白黒の砂の映像美も植田正治の写真のような普遍的美しさと厳しさを秘めて佇む。

主人公がだんだんと砂の中の家に巣意識を持っていく様が、精神的にも砂という壁に囲われていったことを反映している様だった。
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