昔の映画といえば黒澤明や小津安二郎監督が有名で、勅使河原宏監督は存じ上げなかった。なんか評価高いし、砂の女も前に途中まで読んでたから、観てみた。まあこれは面白い。
女性がずっと出ることを諦めてて、なんでこんなペシミズムなんやと思ってたけど、この映画の最後でなんとなくわかった。他に行きたい居場所もないし、めちゃくちゃ不自由でもないから結果的に自分の落ち着く場所になってしまって、他の場所に移る気力もなくなってしまったのだと思う。
砂の中にある家で男と女が話してるだけで、特に登場人物も多くなく、お金もかかっていない。ストーリーも単調。しかし先が気になる。男はどうやって脱出するのか。いつか女を殺してしまうのではないか。様々な推測が観ている最中によぎる。
とても面白い作品だった。同監督同原作の他人の顔も観てみようと思う。