せんだ

砂の女のせんだのネタバレレビュー・内容・結末

砂の女(1964年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


共同体に投げ込まれてしまった(蟻地獄に落ちてしまった)男とそこで暮らす女の話。
そのシステムに次第に慣らされていく妙さ。歪にも始まっていく共同生活。

砂を纏った肌を拭う姿が艶かしいなぁ。
白い肌に黒髪がよく映える
砂を拭ってあげるところのじっとりとしたシーンも最高。
撮り方なのか白黒映画って白目の部分が美しいなぁ…へぇ。

砂の表現が豊富。
砂の表情とストーリーの展開とで上手いわ。
砂を撫でれば跡が残る。
けれど風化してしまうのも一瞬。
そんな簡単に吹き消されてしまいそうなものを1日守るだけの簡単なお仕事。

楽しみを見出して取り憑かれてしまうまでに狂気を感じる。
けれども本質的な、普遍的な事なのだろうか。変容なのだろうか。
せんだ

せんだ