安部公房の代表作の映画化。
物語全体が、当時の現代社会の隠喩。
砂漠の穴に落ちた男のように、いつの間にか社会のしがらみの中にからめとられ、いつしかその場に溶け込んでいく。
と、いくら解釈を並べて…
ディレクターズカット147分版
opのタイトルバック
一日に見たモチーフを夢でカッコよく
たかが三メートルの砂の坂も登れない人間の無力さ
ギリギリ登れない砂
砂がモンスターのパニックホラー
昆虫…
原作を読んだのちに観てみたのですが、原作にある主人公の現実世界における内的葛藤や、虫や砂に関する知識をもとに試行錯誤する部分が無かったのが残念です…(毛細管現象や烏捕獲装置については触れられていまし…
>>続きを読む○企画上映「特撮魂」にて初鑑賞。
○まさに砂に飲み込まれるように見入ってしまった。
○示唆的な会話やふと挿入されるシーン。二人が交わった後の砂が流れ、鳥が飛ぶ流れは秀逸。
○ある程度の展開は読…
休暇を取り、砂に生息する昆虫(ハンミョウ)を収集しているうち、ある砂漠の部落に迷い込んでしまった教師。帰る手立てが無くなったので、村人の案内で、ある家に泊まらせてもらうことにしました。
その家は妙…
これは凄い。唯一無二の作品。
生と死、男と女、欲望と諦観、適応と拒絶、さまざまなテーマがうかがえるし、さまざまな解釈ができる。
特に気になったのは人間の承認要求。
女の「砂がなければ誰も私のこと…
共同体に投げ込まれてしまった(蟻地獄に落ちてしまった)男とそこで暮らす女の話。
そのシステムに次第に慣らされていく妙さ。歪にも始まっていく共同生活。
砂を纏った肌を拭う姿が艶かしいなぁ。
白い肌…
安部公房の原作は未読。
砂丘に昆虫採集に来た男が蟻地獄(比喩)に誘い込まれる。底には家、そしてひとりの女(岸田今日子さん!)
このアブノーマルな世界に唖然。食事の時も絶えず砂が降ってくるので家の中…