砂穴で男を閉じ込める「ヒトジゴク」は砂か村人か女か男自身か
砂穴から逃げ出すことができないことを悟った主人公の心の中で村人や女に対するストックホルム症候群のような心理が芽生える過程が天才的
人以外で…
東京への一極集中を皮肉に、地方住みを蟻地獄に例えた作品です。個人的には、作品にメタファーを加えたものが本当の意味で芸術作品だと思っています。偉大な先人達は、早くから少し先の日本の不幸が見えてだんだな…
>>続きを読むあの小説を映像化できてるというだけで感動してしまったが、それだけに留まらない映画であることは確か。
原作は乾き切った舞台とねちっこい文体の対比が見事だったが、この映画では人の身振りや肌の生々しさがそ…
劇場では初鑑賞。
昆虫採集がしたかっただけなのに…
砂底の家に住む女との生活を強いられる男。
脱出を試みるも待つのは蟻地獄。
乾いた砂の上でベトついた快楽に溺れる女の表情が脳裏に焼きついて離…
重圧感が凄い映画でした!
学生の頃に阿部公房先生の作品を読んで衝撃を受けました。
内容はすっかり忘れてしまったけど、あの不条理感は良く覚えています。
その感覚を、本当に映像化できるのか。
興味…
原作を読んでいる最中、頭ん中でぼうっと浮かんでは消えていった幽かな映像イメージが、そのまま映画になっているようで驚いた。だけど、もちろん映像と言葉では、やるべきことや美しさの性質が、土台から異なって…
>>続きを読む鑑賞しながらこれ何処かで似た感触の作品があったような、と考えていたけれど、J・G・バラードの「破滅三部作」だ。穴の中から抜け出そうと踠くのも、そのまま穴の中に居着いてしまうのも、どちらも生きてるって…
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