こ

さらば愛しき人よのこのレビュー・感想・評価

さらば愛しき人よ(1987年製作の映画)
3.8
リージョンフリープレイヤーを買ったので溜め込んでいたリージョンフリーリストの中から消化。

子供の頃に観たこの作品の佐藤浩市が忘れられず20年ほどの時を経てようやく再会できました。

全体としてはヤクザ映画という名のガンアクションもので、2時間弱の流れで観ると散漫な印象は受けます。
ただ、前述の佐藤浩市を筆頭に木村一八、陣内孝則などはキャリアハイと言えるくらいのかっこよさで、場面場面を切り取れば超名作です。
とくに佐藤浩市は個人的に「レオン」におけるゲイリー・オールドマンにならぶヤクザ・マフィア映画におけるTHE・敵役です。
コンビニのシーンなどは、学生時代に観ていたらそれこそゲイリーオールドマンのドラッグカリっのシーン宜しく真似してただろうなー笑

そのほかにも内藤剛志、柳葉敏郎、柄本明、嶋大輔、大地康雄、、、と脇役の存在感が輝いています。
女優さんに関しては、昭和映画のマドンナ的役柄の演技があまり得意ではないので特になしです。
主演の郷ひろみは決して悪くなく、むしろ近年の郷ひろみ節みたいなものが薄いことでクールながらも情に厚いヤクザ役を味わえます。
ただそれが裏目に出ているのか、周りのキャラに負けてしまい、郷ひろみの名場面があまり頭に残らない結果に。
このことがこの作品の散漫という印象に繋がっているのかもしれません。

ただ、郷ひろみを喰ってしまうほどの佐藤浩市の演技を観るだけでも必見です。
単品の国内DVDがないので、なかなか観るのは大変ですが。。。

たぶんこの先も二十年に一回くらい観たくなる映画になるでしょう。
こ