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アメリカン・ハードコア
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目次

アメリカン・ハードコアの作品紹介

アメリカン・ハードコアのあらすじ

壮絶80年代USハードコア・パンク・ドキュメント巨編。1970年代末~1980年代にかけて全米の地下世界で爆発的に吹き荒れたUSハードコア/パンク・ムーヴメント。メジャーレーベルとのかかわりは無く、自主レーベル、ライヴ、ファンジンなどで独自のネットワークを築き、巨大なムーヴメントに成長していった。本作は、リアルタイムで世界的に紹介されることのなかったムーヴメントの最盛期、80年から86年をインタビューと当時の貴重な映像とで綴ったドキュメンタリー映画。全60バンド、インタビュー総勢94 名、本編使用楽曲数は実に76曲におよぶ。

アメリカン・ハードコアの監督

アメリカン・ハードコアの出演者

原題
AMERICAN HARDCORE
製作年
2006年
製作国
アメリカ
上映時間
100分

『アメリカン・ハードコア』に投稿された感想・評価

niijiifox

niijiifoxの感想・評価

3.3
80年代USハード・コアパンクについての映画

特に衰退していく雰囲気を当時の当事者たちが語るあたり、ムーブメントってこういうものだな、という感じで興味深い
その時その時にはまる表現方法
50年代のビート族
60年代はヒッピー
現れては消えていく若者たちのエネルギーを発散させるシーンの表現方法

特にアメリカンハード・コアパンクは音楽性同様、凄いスピードで短命。潔よくてかっこいい
本作が作られるきっかけになったスティーブン・ラッシュ著の『アメリカン・ハードコア A tribal story 』という本。これが邦訳されてようやく日本でもアメコア(アメリカン・ハードコアの略)のまともな資料が出来て人に紹介するのが楽になるな、と思ってたんだけど、この本、内容が恣意的過ぎるんだよな。個人のフィルターを通してるわけで誰が書いても多かれ少なかれ恣意的になるんだけど、これはもう嘘の域に入ってると言えるとこもあって。
著者のラッシュはアメコアをとにかくストロングでマッチョでバイオレンスなムーブメントと強調したいあまり、グランジやオルタナのオリジネイター的な柔軟性がありアーティスティックなバンドやメロコアの元ネタになったメロディックなバンドを軽視、黙殺してる。大きな側面を削り過ぎなんだよ!
でも、何より耐えがたいのはマッチョメンタリティーからのゲイやバイセクシャル嫌悪の発露。世界的にも影響が大きいM.D.C(グリーン・デイで有名なno trump no KKK no facist USA のコールは彼等がオリジナル)のVo、デイヴ・ディクターがバイ傾向があり女装趣味があることに対して、オカマ野郎がハードコアを貶めた的なことを記していて目を疑った。

そんなちょっとおかしなヤツの本からインスピレーションを受け制作された本作、初見の時はかなり不安だったんだけど、かなりフラットに客観的にカタログ的にアメリカ各地のハードコア・シーンと主なバンドを紹介をしていくシンプルな構成で安心した。
ビッグネームということでブラック・フラッグ、マイナースレット、バッド・ブレインズに多くスポットが当たるが、インタビューが的確でアメリカンハードコア史にリンクしたものになってるので興味深い。特にマイナースレットのイアン・マッケイが何故禁アルコール、禁ドラッグ 禁フリーセックスというパンクらしからぬ哲学的概念、ストレート・エッジを掲げたのかを説明するシーンはそのままパンク・ロックとハードコア・パンクの精神性の違いを示しているようで何度見ても「やっぱそうだよな!」と首がもげそうなぐらい頷いてしまう笑

当時のアメリカの社会情勢、政治状況の説明に時間を割いてるのもよかった。簡単に言えばレーガンの反動的保守主義と経済至上主義で心身ともに抑圧された鬱屈と怒りからハードコア・シーンは誕生した。もやは従来のロックは自分達の絶望や怒りに何もシンクロしない。ならば自分達が、と。

本作、本より恣意的ではないと言ったけど、じゃあ、全てに置いてフラットかと言うとそんなこともない。まあ、人間が撮るものだからね。
あれっ!?と思ったのはボストン・ハードコア・シーンの紹介に異様に力が入っていて、且つ、評価や影響力を盛ってるところ。
調べたら監督がボストンのシーンに居た人でギャング・グリーン(ボストンの代表的バンド)のPVを作成してるぐらいだから愛着が強くなるよな。ボストンと言えばSSDなんだけど、そこまで影響力あったの!?てぐらい評価爆上げしてる笑 まあ、ボストン・ハードコアはブランド感あるのは事実だし、SSDもすごいバンドだからこれぐらいの偏りは許容範囲だし、監督のバッグボーンを知ると微笑ましくもなる笑
ちなみにおれのボストンの推しはジェリーズ・キッズ。

このドキュメンタリー、かなりよく出来てるけど、やはり広大な国土といくつものシーンがあり音楽性も広いアメコアを1本のドキュメンタリーで全て包括することは不可能なんだなと改めて思った。
本作で触れられてなくて残念だったのはグランジやメロコアとの関連性なんだよな。日本だとロキノンやBURRN!のせいで80年代パンクは消滅したことになって、90年代に突如グランジ/オルタナ、メロコアが現れパンクが復活したという完全な嘘を真に受けてる人があまりにも多い。
グランジもメロコアも80年代のアメリカン・ハードコアの胎盤から誕生したものだ。wipersは80年代中期にすでにグランジに到達してたし、Big Boys はレッチリ以上にファンクを効かせたロックを鳴らしていた。Adolescentsのメロディーセンスと等身大の歌詞はグリーン・デイのビリー・ジョーの影響に与えた。HUSKER DUは10年後の95年に名盤New Day Risingリリースしていたらグリーン・デイのdookieぐらい売れたはずた。
挙げたいったらキリがないからこの辺で止めとくけど、言いたいことはこのムーブメントを知らずして分かったように90年代以降の「パンク」を語るなかれということ。そしてあなたがもしパンクスを自負しているならば必須科目ですよ、スルーは許されないぜ😬
tomoco

tomocoの感想・評価

3.7
頭悪いから(?)、10代の頃からバッド・ブレインズ(ネーミング 笑)やマイナー・スレットなんかを聴いてた。
U.Kハードコアパンクはちょっとアングラな怖さがあり、U.Sハードコアはどことなくアメリカンなユーモラスさがあって、そこに惹かれたのかもしれない。
だいぶ前マイナー・スレットのイアン・マッケイをフガジで来日した時に、最前で拝ませてもらった。
生涯忘れる事はないだろう。
フジロックのバッド・ブレインズ、昨年ライヴを観た還暦のキース・モリスのOFF!。
彼らは歳を食ってもめっちゃかっこいいし、最高すぎる。

OFF!
http://youtu.be/o873-vSIau4

時代背景・アメリカの独裁的政治・人種差別等があり、こういったカルチャーが必然的に産まれたんだろう。

今の日本の生温い政治や音楽シーンに、こういった熱い奴らが時代を変えてくれることを望む。

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