腐敗した権威への厭世的な眼差し
絶対に追い出したい大家と絶対に出て行きたくない住民たちの立ち退きバトル。『乱暴者(=ブルート)』のあだ名を持つ大男を雇い、大家が住民たちに圧力をかける中で始まる大男…
メキシコ時代の一本である。
鶏が本作でも三度登場する。ブニュエルにとって鶏はやはり、重要な要素であると、今頃、私は気付いた。やはり、何作か見てみないことには、私はバカなので、いままで気付かなかった…
マチズムが直接、凶暴性と愚かさへと転じる。対立構図が次から次へと転じて、辛うじて民衆の勝利まで繋がる。誰も彼も死に、問題が棚上げされただけだが。
屠殺場のシークエンスに顕著だが、階級差を吹き飛ばす…
ロウソクを消すところや、焼いた肉が焦げていくところが分かりやすくて良かった。今は王道なのか、ああいう演出って誰もやらないのかなぁ。夜のシーンが多く、長く伸びた影とか、明るくなったり、暗くなったり、ブ…
>>続きを読む嗚呼悲しき脳筋モンスター映画…。ここでブニュエルが敵視しているのはあくまで強欲や暴力そのものであり個人では無いと思うが、被害・加害及び騙す・騙されるの関係も巧みに変移していき、結局のところは狡猾さが…
>>続きを読む死ぬべき人間が死ぬべくして死ぬ。ブルジョワジーに対する暴力の苛烈さも見ものだが、もっとも見るべきなのは、おじいちゃんの歩き方。夜中にお菓子を食べるため、おじいちゃんがこっそりとよちよち歩きをする。あ…
>>続きを読む今まで見た作品からすれば、地味な内容ではあったが、用心棒の周辺に起きる男女間の問題が焦点になったためか、この映画が言わんとしていることである、居住における貸借トラブルをもう少し詰めて欲しかったがのが…
>>続きを読むルイス・ブニュエル監督メキシコ時代の作品。ヴェーラでやってるルイス・ブニュエル特集を観る前にこれは持ってるDVDから。
おもしろかった!!!あーーこんなにおもしろいなら劇場で観たかったかも。
住…
体が大きく屈強で忠義心に厚いが純粋で人の言うことを疑いもせず信じてしまう男が、母親が家政婦をしていたため幼い頃から世話になってきた地主の依頼から、アパートを取り壊すための貧しい住民の立ち退きに巻き込…
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