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風と共に去りぬのTkのネタバレレビュー・内容・結末

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

この作品の簡潔された本を読み、その影響で今回映画を観ようと思い、2021年最後の日にチョイスしてみました。

名作と呼ばれる意味が何なのか。内容の中には、奴隷制度のある時代だし、たくさんの問題がある歴史を移している作品だと思います。
本を読んでいるときは、主人公のスカーレットの態度にイライラしたし、彼女はなんなんだと思いました。しかし彼女は、自身の故郷のタラを守るために頑張ります。その頑張りは良くない方へもいくし、最初の夫のチャールズ、2番目の夫のフランク、そして3番目の夫のレット、それぞれに酷い仕打ちをしています。またメラニーの夫のアシュリーへの気持ちもそうだし、メラニーへの態度や気持ちは本当にひどいです。そんな中でメラニーは、何があってもスカーレットを義理の姉妹として愛し、いつも守ってくれます。そんなメラニーが凄すぎて、言葉で言い表せません。お人好しと簡単に言えないです。特に、スカーレットが2番目の赤ちゃんを身ごもっていたが、スカーレットが階段から落ちて流産してしまうとき、メラニーはレットと話します。そのシーンが、なんとも言えない気持ちにさせられて泣いてしまいました。本当に優しいメラニーと、スカーレットを愛しているレットの優しさが出ていて、どのように言ったら良いのかなわかりませんが、本の内容よりも映像が勝りました。

スカーレットは、レットへの愛に気づかないまま彼を傷つけ、最後気づいた時には手遅れになります。そりゃそうだろうな、って本を読んでいた時から正直思いましたが、スカーレットがこれからいろんなことに気づき、彼女自身が持つよいところを忘れずに、人に優しくなれることを願います。

私は今回、本を読んでからこの映画を観れたのが良かったと思っています。自分が想像していた以上に内容と映像がリンクされて、本を読んでいるときよりも、スカーレットの心情とレットの心情が見れたと思いました。奴隷制度や内戦、戦争の悲惨さを感じましたし、このようなことが起こらない世界であって欲しいと願います。約4時間近い作品でしたが、飽きずに最後まで観ることができました。スカーレット役のヴィヴィアン・リー、レット役のクラーク・ゲーブル、そしてメラニー役のオリヴィア・デ・ハヴィランドが特に良かった。この作品を観れて良かったです。

No.215
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