りっきー

風と共に去りぬのりっきーのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
3.6
この作品を観るにあたってヴィヴィアン・リーの生涯について読んだ。ヴィヴィアンの真っ直ぐで手に入れるまで決して諦めない異常なほどの完璧主義、女優への情熱は現代になんとなく生きている人たちに刺さるものがあるのではないかと思った。そしてスカーレットに適役すぎるし、芝居が本当に上手い。

爆薬と焼け落ちるシーンがすごい。
南北戦争による過酷な境遇が痛いほどリアルに描かれている。
ストーリーや惹きつけ方はやや甘いが、当時のクオリティにしたらさすがの撮影技術だと思う。

この年代の映画は異常なほどに薄暗かったりするシーンが多くてこういう悲しさや悲痛さを表現するのにすごいマッチしているなと思う。

結局何も掴めないスカーレット。1人誰よりも奮起し努力したが、最期まで性格難が仇となってしまう。人生の苦労さ、時代の大変さを痛感させられた。

観ていて正直これから生きていくのが辛くなるほど戦争モノはしんどい。でも定期的に観てしまう。
りっきー

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