ジロー

風と共に去りぬのジローのネタバレレビュー・内容・結末

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

多くの男性から愛されるほどの美貌を持つスカーレットが愛や戦争に翻弄され、様々な悲劇を乗り越えて強く生きる物語。前半部分は裕福な家庭で多くの男性にアプローチされて生てきたスカーレットがアメリカ南北戦争でどん底に落ち、地元への愛に気づきそこからやり直す決心をするまでを描き、後半部分ではどのようにして復興して行くかを描いていた。
3時間と長い作品だったが引き込まれて飽きる事なくみていられた。家族愛や恋愛、友情や郷土愛など「愛」について描かれていて現代でも十分通用する名作だと思った。
前半と後半でリンクしているところがあるのも面白いと思った。父と娘の最期、最後には故郷に戻って再スタートを切る決断をすることなどリンクがあるのは面白い。
夢で霧の中を探しているというのが最後のシーンの伏線になっているのはすごいと思った。
観る前までは恋愛ものだと思っていたが本当は戦争についてや人生の生き方について考えさせられるような作品だった。
スカーレットが最終的に何一つ報われていない悲劇ではあるが、重くならず明るく終わっているのがいいと思った。