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風と共に去りぬのhollyのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.6
ヴィヴィアン・リーが兎に角素晴らしいです。
美しさは勿論のことですが、スカーレット・オハラの芯の強さや彼女の内面から湧き出ている情熱みたいなものが些細な表情や視線からでも、ものすごく伝わってくる。
周囲の男性陣からちやほやされて意気揚々と過ごす少女時代から、南北戦争で周りの支えを次々と失っても生まれ育ったタラの地を守りそこで強く生きていこうと決心する姿まで、見事に演じ切っておりそれだけでも圧巻です。
ラストの有名な台詞 “After All, Tomorrow is another day.” のあとは心が一杯になりすぎて涙しそうになる程、彼女のスカーレットには引き込まれるものがありました。

敢えて書きませんが言うまでもなくクラーク・ゲーブルやオリビア・デ・ハヴィランド、レスリー・ハワードなどその他の配役も抜群に合っていますし完璧だと思います◎

タラのテーマの壮大さや大規模な撮影など現代の感覚からしても大作なのに、1939年の作品というのだから驚き。
(ちなみに監督ヴィクター・フレミングは同年「オズの魔法使」の監督も務めているし超人すぎますよね)

南北戦争という時代背景はありますが、同じ女性としてどんなに辛い状況下でも強く生きていくスカーレットの姿には現代でも勇気や希望をもらえます。
気軽に観れるような作品ではないけれど、鑑賞後にのこる感動は計り知れません。
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