午前十時の映画祭で久しぶりに「ライトスタッフ」を鑑賞。昔観た時もあまり嵌まらなかったが、今回もあまり嵌まらなかった。個人的にはかなり好きな題材なのだが、嵌まらない理由は多分、画的な魅力が少ないからなんだと勝手に思っている。当時のVFXの技術もあるだろうが「この画凄いなぁ」というカットが殆どないのがこの映画に乗れない理由。
あと、監督の演出から少しブラックコメディ感を感じてしまうのにも抵抗がある。真面目にやりながら背後でニヤついている感じ、巧く表現出来ないけど（笑）まぁ冷戦時代のソ連との宇宙開発競争なんて、今となっては些細な事象含め、その全てがコメディにしか感じられないのだけど…。
それでもエドハリスが奥さんとの電話で「誰も家に入れなくていい」と叫ぶシーンは熱くなった。
先日観た「トップガンマーヴェリック」ではパイロットがオープニングでマッハ10に挑んでいたが、この「ライトスタッフ」ではオープニングで丁度1/10のマッハ1に挑んでいた。パイロットの地道なチャレンジ、積み重ねが航空宇宙開発に大きな影響を与えてきた事と１本の映画が後の作品に影響を与えていく事も改めて感じた。
