段ボール箱

雨に唄えばの段ボール箱のレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
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昔観てる途中で中断してしまったので改めて鑑賞し直し。

サイレントからトーキーへと移り変わりつつある時期の映画界を舞台に、有名な“Singin’ In the Rain”はじめ華麗なナンバーで彩られたミュージカル映画。

“Singin’…”のシーンは苦しい状況を打開する高揚感をこれほど見事に表現する曲があったのか、と今聴いても何度でも思ってしまうほど良い。降水の量が思っていたよりも10倍は降らせてあってすごい。雨というより滝。

後半の劇中劇での風と巨大な布地を利用したダンスシーンは本筋とほぼ関係ないものの、幻想的で美しい。
話の筋はまあまあ酷い(リーナの扱い等)が、登場人物たちのイマジネーションをおとぎ話のような劇中劇として表現する手法など、ララランドの元ネタになっているシーンを観ることができたのは面白かった。