たた

雨に唄えばのたたのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.3
「名作扱いだから気にはなるけど、今まで何となく観てこなかった」
という人は、観たあときっとこう言うでしょう。
もっと早く観とけば良かった!と。

ミュージカル映画の代名詞とも言える傑作!

サイレントからトーキーに、映画のシステムが大きく変わる、時代の波の中で翻弄されながらも、アイデアと情熱でがんばる映画人達を描いています。

それにしてもジーン・ケリーは…本当にすごい人だ…

有名すぎる雨の中のダンスシーン。
街灯につかまって傘を突き出しているジーン・ケリー、は写真か何かで誰でも1度は目にしたことがあるはず。

雨とタップダンスの組み合わせがいいですね!憂鬱な心情や暗い展開を暗示することが多い雨のシーンが、こんなに楽しげに表現できるんですねー

ミュージカルが苦手っていう人がよく「普通に会話してたのに突然歌ったり踊ったりして不自然!あり得ない!受け入れられない」という理由で敬遠するわけてすけど、
見方を変えてみるのはどうかな?と僕は思っていて。

ストーリーはオマケ、と言ったら言い過ぎですけど、歌と踊りをメインで楽しむために見て、そこには意味と物語が背景として存在しているんだなあって。そんな程度の見方もよいと思いますよ。

特にこの映画は、映画界ダンス界の偉人とも言うべきジーン・ケリーを中心に、歌も踊りも見せ方も一級品のエンタメになっているので、そこを見るだけでも絶対に損はないです!
あのー、長い長ーいスカーフ?をなびかせながら、体にまとわせながら、二人で踊るシーン、あの美しさは必見ですね

ストーリーはオマケって言葉を出してしまいましたが、普通に十分面白いお話ですよー。
おバカだけどズルくてしたたかな大女優がやっつけられるスカッとジャパンなラストシーンは痛快。ちょっと同情もしちゃいましたが。
たた

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