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次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-160 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋シリーズ第6作、今までのコミカルなエンターテイメント路線から一転、罪人として追われる次郎長一家の凶状旅を描いているため終始シリアスでお涙頂戴の作品になっています。その核となるのは次郎長の妻お蝶の瀕死の病気。。。この凶状旅でも次郎長一家は人情が軸、そのため人の助けに恩義を感じ、またある時は裏切られる、結構物語に重きをおいた作品になっています。

🖋しかしながら後半から越路吹雪が演じるお園が登場してからリズムは少しキビキビと動き出します。お酒片手に小唄を歌う越路吹雪、良いですね。そしてラスト近くにででくる島の喜代蔵を演じる長門裕之、若くてカッコ良いですね!!

🖋(シリーズ全般):ほんと観ていて痛快!!義理と人情に心温まり、娯楽作品としての和みもいっぱい。今の殺伐とした時代にこそ観るべき作品かもしれません。“清水の次郎長”何度も映画化されている作品ですが、やっぱりマキノ雅弘監督の本シリーズがオリジンであり、一番面白い!!シリーズ化されて第9作まで早撮りのマキノの真骨頂、2年間で制作されたんですね。なのでどうやら途中で原作を追い越したみたいです(笑)。義理と人情、恋あり、意地あり、喧嘩あり、そして笑いと涙ありの娯楽大作、意地と度胸を懐に命を賭けたやくざ渡世をゆく次郎長一家の活躍を描いたシリーズです。さあ、続きをゆっくりと鑑賞していきます!!

😢Story:(参考: Amazon)
「次郎長三国志」シリーズ第6弾!前作、甲州路で勘助を叩き斬って兇状旅に出た次郎長一家だったが、捕手に追われ、徐々に疲弊してゆく。かつて急場を救った力士・八尾ヶ岳を訪ねるが、力士をやめ保下田の久六と名を改め、尾張で売出しの親分になっていた。小松村の七五郎の家に落ち着いた一行。しかし次郎長の恋女房・お蝶が病に倒れてしまう。お蝶の病状は悪化の一途をたどり…。行く先々で、恩を受け、裏切りにあい・・・果たして誰が敵で誰が味方なのか!?

🔸Database🔸
・邦題 :『次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1953
・日本公開 : 1953/12/15
・上映時間 : 104分
・受賞 : ※※※
・監督 : マキノ雅弘
・脚本 : 松浦健郎
・原作 : 村上元三
・撮影 : 飯村正
・音楽 : 鈴木静一
・出演 : 小堀明男、河津清三郎、田崎潤、森健二、田中春男、石井一雄、森繁久彌、小泉博、緒方燐作、長門裕之、山本廉、越路吹雪

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路」に次ぐ次郎長三国志シリーズ第六部。スタッフ、キャストとも第五部と大差はないが、第四部の千葉信男、第二部の広瀬嘉子の再登場、長門裕之(澤村國太郎長男)など新人の起用、そして越路吹雪、藤原釜足、英百合子の初登場などが目立ったうごきである。
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