Godfather

スーパー・マグナムのGodfatherのレビュー・感想・評価

スーパー・マグナム(1985年製作の映画)
4.0
タイトルに【低画質】と断り書きのついたニコニコ動画の吹替版で見たが、それくらいが丁度いい。
昔のニューヨークは治安が悪かったと聞くが、この映画は実際の100倍くらい強調されているだろう。

チャーズル・ブロンソンより男臭い男っているんだろうか。
この映画でのポール・カージー(チャーズル・ブロンソン)は特にそうだ。画面から汗の臭気が漂ってきそうだ。

冒頭、金ボールなどと名乗っているところから面白くていい。
「私が法律だ」などと嘯きカージーをぶん殴り牢屋にぶち込んだ挙げ句、「お前のファンさ」などとほざくツンデレ警察署長もいい。
仕掛けたネズミ取りにひっかかったチンピラの歯を見て、「歯だ」と嬉しそうに言うカージーもいい。
助っ人で呼び寄せた「友達」のウィルディが宅配便で届くのもいい。
町に転がる死体を前に、「最近の治安はどうだ」「いいです」なんて警官たちのアメリカン・ジョークもいい。
美人弁護士とお色気タイムのあと、やっぱり殺されてしまうのもわかりやすくていい。
そして新しく届いた「友達」がロケット・ランチャーというすさまじさもいい。

窓の下にあつまったギャングどもに何の前フリもなくマシンガンをぶっ放すあたりからが盛り上がるところだ。
それを見て「あなた、カージーさんよ!ダニを撃ち殺してるわw」とうれしそうにはしゃぐお婆ちゃんが可愛い。
ニコ動に「ロケ地 福岡市」などとコメントが流れるのもいい。

最後はツンデレ署長とコンビを組んで戦う。
壮絶な撃ち合いと、カメラマンの影が映ってしまう適当なカメラワークとのギャップがいい。
弾薬がつきて部屋に戻ったところにギャングの親玉のフレイカーがやってくる。
署長が撃つが、彼はなんと防弾チョッキを着ていた!
そこでさっきのロケット・ランチャーの出番である。

署長の「早く逃げろ。達者でな」にしびれる。
音楽は無駄にかっこいい。
極上のハードボイルド映画だ。
Godfather

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