キネマ寸評

スーパー・マグナムのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

スーパー・マグナム(1985年製作の映画)
5.0
「お支払いは?」
「現金(キャッシュ)だ。」

あんた最高だ、カージーさん。

誰も知らない変態マニアックなマグナム仕入れて来てチンピラをどんどん倒す。結果大量殺人。
いい仲になると必ず死ぬ恐怖の厄病神なのに20も歳下の美人を吸い付けるメンズ力。
周りで巻き込まれ被害者がガンガン出ても淡々とストイックに職務遂行。
親切なご夫婦のお食事に招かれて中座、チンピラ撃ち殺して戻ってくる紳士。
通販で買った銃やロケットランチャーを私書箱で受け取るプチテロリスト。
軽い工作でチンピラ罠作っちゃうDIY。
現金で中古車いきなり買う漢。
チョップでチンピラ殺す人間凶器。

今回は私的理由ではなく警察署長に脅されてチンピラ狩りをやらされるのである。でもイヤイヤじゃなく楽しんでいるのである。金はあるので、糸目をつけず色んな武器を通販でどんどん買ってくる。隠居してAmazonや楽天で買い物しまくるジジイのようである。
チンピラは前作の比ではなく、当時流行りのヒャッハーなのである。それが群れでくる。さながら世紀末なのである。街は超荒廃してまともな人間は住まないレベル。でもここにしがみつく一般人達の神経が理解できない。そんな悪党だらけなので30mm口径機関銃でガンガン撃っても問題ないのである。

主要キャラのブロンソン、後半立ち回りで活躍するエド・ローター、マーティン・バルサム、笑顔がステキな今回の呪われ女子デボラ・ラフィン、皆さん既に亡くなられておりちょっぴり寂しくなりました。
ちなみにチンピラでビル&テッズのアレックス・ウィンター、赤毛パンクはセノバイトのバービー・ワイルド。

チンピラ世紀末風味の軽い戦争アクション。シリーズで一番好き。
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