あしからず

周遊する蒸気船のあしからずのレビュー・感想・評価

周遊する蒸気船(1935年製作の映画)
4.2
愉快。まさに蒸気のように、水が沸騰する如くゆるりとした立ち上がりからの超加速。旧約聖書と南北戦争を下敷きに、死刑宣告を受けた甥のため怪しげな薬を売る詐欺師の叔父と花嫁が奔走。投げ縄で捕獲され水中に引き込まれる“ニュー・モーゼ”に笑った。海は割れないがミシシッピ川を割る(ここが長い!)。「ステラ・ダラス」で天使のような娘を演じたアン・シャーリーの流れるように包丁を渡す動作が良い。後半の船レースのスペクタクルと展開の高まりに否応なく興奮。とにかく速い
あしからず

あしからず