石原裕次郎第一回プロデュース作品。
ト云うから、裕次郎さんが作りたかったまたは、作ってみたかった作品なのだろう？
とにかく時代劇だ。
原作は、司馬遼太郎さんだから、
話は骨太で分かりやすくシンプル。
多分、七人の侍、のような豪快な時代劇を狙ったのではないかと思う。
裕次郎さんらしくキャストが多彩。
千秋実、近衛十四郎、中村玉緒、松原智恵子、石立鉄男、芦屋雁之助、藤原鎌足、滝沢修、藤竜也他。
往年のファンだったら、キャスティングで結構楽しめるかも知れない。
舛田利雄監督の演出は、
大作感もあってパワフル。
ただし、それが、荒っぽく、雑に感じる時もある。
改めて思ったのは、
黒澤明監督は、パワフルだけど、
雑、だと思ったコトは一度もない。
この違いは何だろう？
1965年の作品なので、
今観るト、ハンディがあるのは仕方ないが、
見せ場の立ち回りにもう一工夫あるト良かった気がする。
きっと当時の裕次郎さんのファンは、
その時代劇姿に痺れたのかも知れないなあ…。
