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城取りのmitakosamaのレビュー・感想・評価

城取り(1965年製作の映画)
3.2
スカパーにて。こちらも石原プロ制作による時代劇だそうな。
日活の配給ながら、特出として東映から近衛十四郎を、東宝から千秋実を、大映から中村玉緒を借りてきたくらいだから、相当力を入れていたのだろう。

秀吉亡き後、遂に徳川の世になろうとした時代。諸大名が皆な徳川側につこうとする中、唯一上杉景勝のみが反発。
そんな上杉に対し、浪人・車藤三(裕次郎)が味方になるという。
上杉配下の旧友・俵左内(千秋実)の資金と、車藤三の機転だけで伊達政宗配下の城を落としてみせると豪語。
この二人を中心とした城取りの物語となる。城の城主・赤座刑部に近衛十四郎だ。

まず、裕次郎・千秋による城までの長旅が始まる。ここで仲間も集める。
巫女の玉緒ちゃん、伊賀の抜け忍(石立鉄男)、白粉屋(芦屋雁之助)の3人。

城に着くと強制労働させられている村人に取り入り、彼らを味方にする。
ジワジワと城取りのための足固めをする車藤三の一味。赤座刑部も不穏な動きを察知し対応に追われる。

この頃の裕次郎は、そこまで顔がむくんでいないのだ辛うじてイケメンを保ててる感じ。
にしても、近衛十四郎のチャンバラ力の凄みは無い。槍を振り回すだけでもメッチャ絵になるもんな。
今作を七人の侍と比較する旨もるが、流石にそれは酷だ。
今作も大まかに見ると悪くは無いんだけど、やっぱり物足りなさは否めないもんな。

ラストバトルの近衛十四郎vs裕次郎もやはり厳しい。どうみても勝てそうもない裕次郎が近衛の周りをグルグル回り、なんか目がくらんだ所を「ターーー」と飛びかかって斬る。八百長だこんなん(笑)
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