Krate

スパルタカスのKrateのレビュー・感想・評価

スパルタカス(1960年製作の映画)
2.0
キューブリック監督が雇われとして撮った古代ローマを舞台にした作品。監督自身が作品を気に入っていないみたいだが、全編を通してキューブリックらしさは全く無い。冒頭から過酷な奴隷労働の実態、剣闘士の練習風景、女奴隷の存在など、古代ローマの文化や人権問題を知るという面での面白みはあったが、反乱を起こして以降のダラダラした展開は、ありきたりで退屈に感じた。特にスパルタクスが大軍を率いるリーダーになる過程が抜け落ちているので、あれは誰でもよかったんじゃないかという気持ちが沸き上がる。ローマ側視点のエピソードも入れ過ぎてテンポも悪くなり、長時間となった上映時間は大きくマイナス要素。この内容ならスパルタクスだけに集中した話にした方が絶対に良かった。
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