ナイトアウェイク

うなぎのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

うなぎ(1997年製作の映画)
1.8
こんな感じ、好き。
中身については、何も知らず鑑賞。
意外と古い作品だった。


ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分宛てだから。
✮マークは、大好きな部分。














✮古くても、場面や街並みに、画から伝わる気持ちの良い感触がある。画質や色合いが好み、なんか引き込まれた。

舞い込んで来た女の人を、迷惑だと言い切ったけど、追い払わず留まらせた場面は無い。
現実的な考察としては、こっちの都合でと念押しはしつつ、期間的な条件等を明示して受け入れたのかなと。
客が来なければ、もちろん給料は出せない。
暇な時は、目の前の川で自分は釣りをする。
気に入らない事はあるかも知れないが、それで良ければ。
などなど。

うなぎの餌を採る為とはいえ、肌を出して川とか海に入るのは嫌だなぁ…。私も、うなぎを飼うとできるのかな。

✮女を押し倒すのに、ジャイアントスイングって…。こんな方法で強行突破するのは初めて見た。何やってんだこの男。強姦決行のシーンだから本当は嫌は場面なのに、お腹抱えて笑ったわ。そんなめちゃくちゃな事するの、この映画くらいじゃないかしら。
(笑)

うなぎのメスは身ごもった状態で、苦難の長い道程を旅して、子孫を残す。主人公は、ヒロインにそんなメスの強さと意志を感じ取ったんだろうな。そしてオスは、単なる種の保存の道具ではなく、メスに繁栄の願いを託して、メスと同じく強い意志を持って先に尽きる。
うなぎのオスにも、オスなりの強い想いと心があると、主人公は信じたいんだと思う。

自分は、奥さんを殺害した時、自分も死んだと言ってた。うなぎは、大きく言うと全ての動物は本能として生きる事と繁殖を最大の目的にしてる。自分と比べた時、こんな小さなうなぎは、自分以上に生きる事に突き進んでる。自分が、うなぎとやっと同じになれたと言ったのは、まさにそういう事だったのかな。

うなぎを逃したのは、うなぎとしての生を全うしてほしいから(?)。うなぎを自分と同じ目線の生き物として敬ってる姿が、すごく考えさせられた。実際、食べようとしてなかったし。

日本では本来、食べ物という価値観でのうなぎ。その他、テーブルに並ぶ、元は生きた動物。キリスト教では、人間が食べる動物は、人間が生きる為に神様が与えてくれたもの。動物の世話をする事で、命を頂く事にどれ程大きい意味があるものなのか教えたりもしてる。
食べ物になる動物にも、人間では乗り越えられないようなとても大きい背景があって、人間と一緒に歩んで来た歴史もある。

主人公は、そういうのを考えてるのかは知らないけど、考えてたりするのかな。

記録。