桔梗F

薔薇の葬列の桔梗Fのレビュー・感想・評価

薔薇の葬列(1969年製作の映画)
4.4
ピーター初主演作(;゜∇゜)当時16才?
※ピーター・アーツじゃないよ

ギリシャ悲劇の『オイディプス』を裏返しにして、ホモセクシャルと近親相姦の世界をアヴァンギャルドに描いていく…

松本俊夫監督の劇場用長編デビュー作でもあります。

好きな人には超傑作ですが、中身はハードだし、前衛的だし、実験映画だしのカルト映画なので、もろ手でお勧めはできない映画(´Д`)

1960年代末の魔都「シンジュクシティ2丁目!」

冒頭、いきなりピーターとゲイバーのオーナーのなまめかしいモーホーからみシーンから始まります(´Д`)

ストーリーは逆「オイディプス王」ってことで…

母を殺したピーターが実の父とは知らず、父と息子のあまりにタブーな近親相姦を描いた問題作( ;∀;)
「セルビアンフィルム」もびっくりですわ(;゜∇゜)

元ネタも悲劇なんで、こちらも悲劇。

正直に言おう!わたしはゲイ映画が苦手である!

映画内で、人体を極限まで破壊しても、うんこ食っても、ちん子切られても平気だが、特に日本人のゲイシーンは苦手( ;∀;)

ただ、こちらの映画の映像から伝わる破壊力は強烈さは半端ない(;゜∇゜)

ピーター16才で濡れ場満載って、児ポルノ法ひっかかんじゃないの?(゜ロ゜;

ピーターは残念ながら、まったく自分の好みではないが、異常な色っぽさと艶かしさは異常(´д`|||)

またキャストも俳優ではなく実際のゲイボーイを使った、ドキュメンタリー的な面もあるので、そっち方面に興味がある方は観るべし!

映画内容はともかく、当時の「シンジュクシティ2丁目」のイカれた雰囲気や美しい街並みを味わえる面での資料的価値は高い。

終盤、自分の目をナイフで潰すピーターのシーンは完全ホラー( ;∀;)

しかし、エグいシーンの真っ最中、おもむろに画面が切り替わり、淀川さんが出てきて(笑)「さよなら×3」を言うのは何をねらったギャグだろう(;´∀`)

ちなみに、モーホーのことを「薔薇」とかモーホー雑誌を「薔薇族」って言うけど、実はそのネーミングはこの映画のタイトルからとったのよ。

これマメな。
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