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二十日鼠と人間のayukaのネタバレレビュー・内容・結末

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

二十日鼠と人間、Of mice and menっていう原作をもじったOf monsters and menっていうバンドが好きだったり、ステインベックのゆかりの地に住んでたこともあったりで、とても気になっていた作品。すごく小説を思わせた映画。原作も読みたい。

最後の場面でキャンディーの犬のことがフラッシュバックしてどわっと涙が溢れてきた。そんな演出、小説的だ。

どうしようもなく遣る瀬無さの残る感じがなんとも言えない。どうしようもできないじゃないか。ここで敢えて障害を持った人、とレニーを表現させてもらうと、障害をもった人のケアを間違えると、ああなりかねないという警告なの?なんかよくわからない。

良識を持った2017年に生きる90パーセントの人のたちは、間違ってるとか悲しいとかそんな感想を結末を抱くと思う(誰が殺したとかいうことは置いといて、殺されたという結論に対して)。レニーはトラブルを起こしたくなかった、ここがポイント。良い人なのに彼の中の障害が事件を起こしてしまっただけなのだ。彼のせいではないのに結果殺された(間接的に誰によって、ということはあまり関係ない)ってことだよ、悲劇でしかないじゃないか。悶々とします。もう!!!

この悲しさがクラシックでステインベックの哀愁という感じがする。秋っぽい。ステインベックの小説読みたい。
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