福福吉吉

X-MEN:ファイナル ディシジョンの福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.0
科学者がミュータントを人間に戻す薬「キュア」を開発したことにより、ミュータントはミュータントのまま生きるか、人間になるかの選択を迫られることになった。マグニートー率いるブラザーフッドは「キュア」を拒絶し、多くのミュータントを率いて人間へ戦争を仕掛ける。一方、ジーンを失ったスコットは傷心のままジーンが亡くなった湖に赴いたところ、亡くなったはずのジーンが湖から姿を現した。喜ぶスコットだったが実は、ジーンのもう一つの狂暴な人格、フェニックスがジーンの全てを支配し、力のまま、スコットを葬り去るのであった。

シリーズ3作目にして完結編である本作は、最終決戦といった雰囲気なんだけど、X-MEN側が、ジーンが敵に回り、スコット、プロフェッサーXはいないというなんとも寂しい感じが否めなかった。それでも戦いは派手に繰り広げられ、ミュータントの能力を生かしたものになっており、面白かった。
本シリーズでは一貫して、アメリカ政府はミュータントを根絶しようとしているのだが、本作では特に「キュア」を兵器転用してミュータントを殲滅しようとしており、マグニートーより人間の方がよっぽど悪いんじゃないかな、と思わせる部分が多かった。X-MENは人間の側を守ろうとするけど、素直に応援できない感じがしていた。この作品に限ったことじゃないけど、正義の側はどうしてもどこか歯痒い感じになるんだよな。
面白かったと思います。
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