LEONkei

狼と豚と人間のLEONkeiのレビュー・感想・評価

狼と豚と人間(1964年製作の映画)
2.2
豚、豚、豚と世間は言うが『この豚っ!』と言われて鼻を鳴らして喜んでしまう一風変わった嗜好の人間もいる。

そもそも豚は綺麗好きだしチンパンジーと同じくらい賢い動物らしいしし、見た目も仕草も愛嬌あって良いじゃないか…、レッテルを貼り付ける世間は豚に失礼極まりない。


そして世の中には狼野郎や豚野郎がいる。

タヌキ野郎もネズミ野郎もゴキブリ野郎も社会の死屍を掻き分け扈、それを表社会の人間が見て見ぬ振りする世の中。

悪臭漂うゴミ溜めに住み着く住人らの顔は、野良犬か野良猫の様に生きる為のみ心臓が動いている。

金欲に没頭し極悪非道な高倉健やボコボコにやられまくる北大路欣也の眼光は鋭いが、悪のクセして小胆な三國連太郎の存在感が人間の弱さと欲を上手に描写している。


今夜はトンカツか豚の生姜焼きだ..★,
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